公開日:2024年8月4日最終更新日:2024年10月21日
英語学習者のみなさんの中には、英語を身に付けて海外の映画やドラマを字幕なしで観たいという目標を持って学習を頑張られている方もたくさんいらっしゃると思います。
私が英語学習の相談を受ける中で、海外ドラマの中でも特に不動の人気を誇る「SUITS (スーツ)」シリーズを日本語字幕なしの英語音声のみで、もしくは英語音声+英語字幕で観て理解して楽しみたいという方は非常に多いです。
そのためには当然基礎的な英語力が必要なことは言うまでもありませんが、一般的な日常英会話やTOEIC向けの英語学習で学ぶ英単語・熟語の知識に加えて基礎的な法律関連の語彙やそういった文脈でよく用いられる表現などをおさえておく必要があります。
実際筆者(TOEIC 990満点x40回以上)も見始めた当初は知らない単語が結構でてきていたので逐次調べるようにしていました。
ここではそうした私の経験を活かして、ある程度の英語の語彙力がある方がさらにプラスアルファでおさえておくことで英語でSUITSをより楽しめる、そういった単語やフレーズをピックアップしてリストにしています。
法律関連にとどまらず、SUITSで頻出の会話フレーズも挙げていますので、英会話の表現の幅を広げたい方もぜひご覧になってください。
目次
発音:/ˌæfɪˈdeɪvɪt/
意味:(名)宣誓供述書
自身の供述内容が真実であることを誓って署名した書類で、裁判の証拠などに使われるものです。
“sign an affidavit”「宣誓供述書にサインをする」
発音:/ˌæləˈgeɪʃən/
意味:(名)申し立て・主張・陳述
“allegation of misconduct”「違法行為の申し立て」
Suitsの動画で実際の用例を確認してみましょう。
発音:/ˈbæd ˈfeɪθ/
意味:(熟)悪意・不誠実
“act in bad faith or with gross negligence”「悪意や重大な過失のある行為をする」
発音:/ˈbar/
意味:(名)司法・法曹・法廷
“She passed the bar exam.”「彼女は司法試験に合格した」
発音:/ˈblækˌmeɪl/
意味:(名)恐喝、(動)恐喝する・ゆする
“He was arrested on blackmail charge.”「彼は恐喝の罪で逮捕された」
発音:/ˈbaɪˌlɔː/
意味:(名)規約・規則・内規
“violate a bylaw”「規約に違反する」
こちらの動画で用法を確認してみましょう。
私の記憶が正しければ、ここ最近この単語はTOEICでも稀に見かけるようになりました。
発音:/ˈkɔːl/
意味:(名)決めること・決定・選択
“It’s your call.”「あなたが決めてください」
発音:/ˈkeɪs/
意味:(名)事件・訴訟・裁判
“drop a case”「訴訟を取り下げる」
「(訴訟の)案件」といったニュアンスで、SUITSで最も頻繁に使われる単語の一つではないかと思います。
発音:/kəˈrɑbəˌreɪt/
意味:(動)~を裏付ける
“He corroborated her statement.”「彼は彼女の証言を裏付けた」
collaborate「コラボする・協働する」と見た目・発音が似ていて間違いやすいので注意しましょう。
発音:/ˌdepəˈzɪʃən/
意味:(名)供述録取
ドラマでもカメラや書記同席のうえ会議室でよく供述録取が行われますね。
“Harvey Specter is leading this deposition.”「Harvey Specterがこの供述録取を主導します」
発音:/dɪsˈmɪs/
意味:(動)~を取り下げる・却下する・退ける
“His case was dismissed on the grounds of insufficient evidence.”「彼の事件は証拠不十分で不起訴となった」
発音:/ˈfreɪm/
意味:(動)~をはめる・でっちあげで~に罪を着せる
“Someone must have framed me.”「誰かが私のことをはめたに違いありません」
発音:/ˈget əˈweɪ wɪθ/
意味:(熟)逃げ切る・ただで済む
悪いことをしたのにその罰・報いを逃れるといった文脈でよく使われます。
“She can’t get away with it.”「彼女はその報いを逃れられませんよ」
発音:/ˈget tə ðə ˈbɑtəm əv/
意味:(熟)~の真相を突き止める
“We will get to the bottom of this matter.”「この件の真相を突き止めます」
発音:/ˈgɪv ˈsʌmˌwʌn ðə ˈbenəˌfɪt əv ðə ˈdaʊt/
意味:(熟)~に対して「疑わしきは罰せず」とする
「疑わしきは罰せず」というのは、容疑はあっても証拠不十分な場合疑わしい点を好意的に解釈するという原則のことを言います。
“I’ll give him the benefit of the doubt.”「私は彼に対して疑わしきは罰せずとします」
こちらの動画では、Mikeの学歴に関してJessicaが見抜いて、Harveyがそれを最初から知っていたかどうかについては疑わしきは罰せずとするが…という緊迫の場面で使われています。
発音:/ˈlɔːˌsuːt/
意味:(名)訴訟
“file a lawsuit”「訴訟を起こす」
発音:/ˈelˌsæt/
意味:(名)法学大学院進学適正試験
Law School Admission Testの略です。
Rachelが苦手にしていた試験ですね。
“She bombed the LSAT.”「彼女はLSATで大失敗した」
bombはこの例文のように大事なイベントなどを「大失敗する・悲惨な結果に終わらせる」という意味の動詞で使われます。
コメディアンのJoe Roganのポッドキャストなどを聴いていると、お笑いで「大滑りする」という意味でもよく使われています。
発音:/ɔn ˈwʌt ˈgraʊndz/
意味:(熟)どういう根拠で
SUITSでは裁判長が根拠を尋ねる際などによく使われていたフレーズです。
“On what grounds?”「どういう根拠でですか?」
上記のように単体フレーズとしても使えますし、”On what grounds do you…?”のように疑問文に組み込んで使うことも可能です。
発音:/ˌpærəˈliːgəl/
意味:(名)弁護士補助職員・パラリーガル
Rachelのポジションですね。
“She thinks she’s too smart to be a paralegal.”「彼女は自分がパラリーガルでいるなど賢過ぎてもったいないと思っている」
たまにTOEICでも職業名として出てくるワードです(銀フレに記載有り)。
発音:/ˈpərdʒər/
意味:(動)偽証する
再帰代名詞(-self)を目的語にとった使い方がよく見られます。
“I didn’t perjure myself.”「私は偽証していません」
こちらの動画で実際のSUITSでどう使われていたか見てみましょう(3:46以降の部分)。
名詞のperjury「偽証」も頻出です。
発音:/ˌproʊ ˈboʊnoʊ/
意味:(形)無料の・奉仕の、(副)無料で
“I’m taking her case pro bono.”「私は無償で彼女の弁護を引き受けます」
Mikeが最初にHarveyから任されたのもpro bono caseでしたね。
発音:/ˈproʊtəˌʒeɪ/
意味:(名)弟子
発音が英語っぽくないなと気付いた方も多いかと思いますが、フランス語です。
MikeのことをよくHarveyのprotegeと表現されていました。
“He’s Harvey’s protege.”「彼はHarveyの弟子です」
発音:/ˈsetlmənt/
意味:(名)和解・調停
“They didn’t take the settlement offer.”「彼らは和解案を受け入れなかった」
発音:/ˈsmoʊkɪŋ ˈgʌn/
意味:(熟)決定的な証拠・動かぬ証拠
銃口から硝煙が出ていることが発砲したことの明白な証拠となることからきています。
“This could be the smoking gun.”「これは決定的な証拠となり得る」
発音:/ˈstænd ə ˈtʃæns/
意味:(熟)チャンスがある・(勝つ)見込みがある
“You won’t stand a chance against her.”「あなたでは彼女に勝ち目はないですよ」
発音:/səˈpiːnə/
意味:(名)召喚状
裁判所への出頭や文書提出などを命じる令状のことです。
“receive a subpoena from…”「~から召喚状を受け取る」
発音:/ˈteɪk ə ˈdiːl/
意味:(熟)取引条件を呑む
“We should take the deal.”「私達はその取引条件を呑むべきです。」
発音:/ˈtestəˌfaɪ əgenst/
意味:(熟)~に不利な証言をする
“He testified against his boss.”「彼は彼の上司に不利な証言をした」
testify for…は「~に有利な証言をする」という逆の意味になります。
発音:/ˈθroʊ ˈsʌmˌwʌn ʌndər ðə ˈbʌs/
意味:(熟)~を犠牲にする・~を裏切る
特に近しい人に対してそうした行いをする場合によく使われます。
“He was throwing you under the bus.”「彼はあなたを犠牲にしようとしていたんですよ」
発音:/ʌndər ˈoʊθ/
意味:(熟)宣誓したうえで
“You said so under oath.”「あなたは宣誓の下でそう証言しましたよね」
海外ドラマを使った最もおすすめの英語学習方法はシャドーイングです。
最終的には「話し方やトーンも含めてコピーして自分が登場人物の気持ちになりきって話すようなシャドーイング」を目指して取り組みましょう。
ただ、発話スピードや会話のテンポや展開などが速くいきなりそうするのはなかなか難しい場合も多いと思いますので、時間はかかりますが以下の3段階を踏んでステップアップさせていきましょう。
シャドーイングやオーバーラッピングが難しい箇所があればそこは何度か反復練習するなど、ご自身で出来具合をモニタリングして調整を行いながら進めていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こちらの表現集は随時追加更新していきますので、次にSUITSシリーズを観るときにはまたチェックバックしてみてください。
こちらの記事の法律関連語句の説明に関しては、筆者は専門ではないので調べて分かる範囲での記述とさせていただいていますのでその点ご了承ください。
ちなみにザ・NYCなドラマですが、ロケ地はほとんどカナダのTorontoのようです。
筆者(TOEIC990点満点40回以上・英語教授法修士号取得)が指導をしている福岡・博多のTOEICコーチングスクールRepでは基礎英語力の構築から読解・聴解のトレーニングや問題解答のための戦略的なリーディング・リスニングの手法まで総合的に身につけて頂く3ヵ月短期集中型のプログラムを提供しております。
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