公開日:2023年11月24日最終更新日:2025年3月14日
目次
接尾辞とは単語の構成要素の一つで語尾の部分に位置しているものを言います。
TOEICの学習において接尾辞の知識習得は以下に挙げる重要なメリットに繋がるため、全学習者必須の知識と言えます。
今Part 5の品詞問題で選択肢の品詞を全て瞬発的に識別できる状態でなければ、まずは接尾辞から品詞判断できるように知識を習得することが優先課題です。
できるだけ学習の早い段階で知識を身に付けることが学習効率化にも繋がりますので、ぜひこの機会に取り組んでみてください。
では、各品詞の代表的な接尾辞を以下の一覧で確認していきましょう。
全て目を通したら最後に確認テストを設けていますので、定着度確認のためにトライしてみてください。
名詞は人や事物の名前を表す語で以下のはたらきがあります。
I put the items into strorage.
前置詞の目的語として名詞storageが使われています。
I need my manager’s approval.
文の目的語(O)として名詞approvalが使われています。
My assistant will send you the tentative schedule.
文の主語(S)として名詞assistantが使われています。また、人称代名詞の所有格(形容詞のはたらき)の修飾を受けています。
I’d like you to take immediate action.
to不定詞の目的語として名詞actionが使われています。また、形容詞immediateの修飾を受けています。
動詞は主語の人や事物の動作や状態を述べる語で以下のはたらきがあります。
It facilitated communication among departments.
文の動詞(V)として使われています。また、この動詞はcommunication among departmentsという名詞句を目的語にとっています。
形容詞は性質や状態を表す語で以下のはたらきがあります。
The price is reasonable.
文の補語(C)として形容詞reasonableが使われています。
-alの接尾辞の語は形容詞が多いですが、名詞のセクションに挙げたように「動詞 + -al」で名詞のものもあるので注意しましょう。
-lyの接尾辞はご存じの方が多いと思いますが、副詞に多いものです。副詞の場合は基本「形容詞 + -ly」の構成です(一番下の副詞のセクション参照)。
-lyの接尾辞の形容詞は数が少ないのでこちらに挙げる代表例は覚えてしまうようにしましょう(そうすることで、それ以外の-lyは副詞と判断できます)。
-lyの形容詞は上の表のように「名詞 + -ly」の構成が多いですが、例外もありますので以下も合わせておさえておきましょう。
-wideは副詞の用法もあります。
副詞は時・場所・様態・頻度・程度などを表す語で以下のはたらきがあります。
接尾辞-lyのものはほとんどが副詞と考えてOKですが、形容詞のセクションに挙げているように「名詞 + -ly」の形容詞も存在するので要注意です。
Actually, I’ve never met him before.
副詞actuallyは文全体を修飾しています。
-lyの副詞に関してはこちらのブログでまとめていますので参考にしてください。
TOEICに出る「語尾が-lyの副詞」まとめ (200選)
接尾辞の知識を活用して各選択肢の品詞を判断しましょう。
1. (A) beautiful (B) beautifully (C) beauty (D) beautify
2. (A) person (B) personal (C) personalize (D) personally
3. (A) additionally (B) additional (C) addition (D) add
4. (A) difference (B) differ (C) different (D) differently
5. (A) realize (B) reality (C) really (D) real
6. (A) preference (B) prefer (C) preferable (D) preferably
本記事の中で取り上げた(または関連する)特に重要なメタ言語をおさらいしておきましょう。
単語の語尾について語の品詞(や意味)を変える部分のことです。
TOEICでは特にPart 5の品詞問題対策として、接尾辞の知識を活用した品詞判断のスキルが重要なため本記事でまとめました。
関連して接頭辞についても一緒におさえておきましょう。
単語の頭について語の意味(や品詞)を変える部分のことです。
さらにこれら接頭辞・接尾辞を含む語の構成要素である形態素についても概要をおさえておきましょう。
形態素とは意味を持つ最小の言語単位のことです。
形態素にはそれ単体で単語として使える自由形態素と、単体では単語として使えずに必ず他の語と結びついて使われる拘束形態素に分類されます。
さらに拘束形態素は単語の意味や品詞を変える派生形態素(接頭辞・接尾辞はこの分類です)と、単語の意味は基本的に変えずに時制・数・比較などの文法的な情報を加える屈折形態素(過去形の-edや複数形の-sや比較級の-erなど)に分けられます。
メタ言語の知識を身につけていくことで、生成AIを使った英語学習においてより具体的で適切なプロンプトエンジニアリングが可能になります。学習効率を向上させるために意識的に習得していきましょう。
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