公開日:2023年1月30日最終更新日:2024年6月2日
TOEIC公式問題のPart 1とPart 2は以下の手順で解答・復習に取り組んでいきましょう。
模試的に全問通しで行う場合を除いて、問題毎に個別に行っていきます。
自己学習で効果的に学習・復習するために、こちらに取り組む前提として以下のポイントは学習しておさえておいてください(Rep受講生はカリキュラム上既に取り組んでいる内容です)。
目次
まずは公式問題集のPart 1・2の問題をリスニングして解答しましょう。
練習ですが意識は常に本番をイメージした集中力で、鉛筆ずらしテクニック(正解だと考えた選択肢のマークで鉛筆を止めておいて後から聴いた選択肢に惑わされないようにするアプローチ)での解答も必ず行ってください。
この記事では解答~復習のやり方をイメージしやすいように例としてこちらのPart 2形式の例文を使用します。まずは聴いてみて下さい。
次に、試しに上の音源の例文の応答として成り立つものを以下から選択してみましょう。
(A) I was out all day yesterday.
(B) For 20 minutes.
(C) The item has been deleted from the agenda.
解答については「精読」のセクションで詳細を見ていきます。
まずは以降順を追って復習のステップを確認していきましょう。
復習の最初のステップとして、専用のシートやノートを使って、リスニング+解答を行った問題の音声のディクテーションを行いましょう(音源の書き取り)。
その後解答解説のスクリプトと比較して書きとれていない部分・間違っている部分がうまく聴けていない箇所です。
それらの単語はALC英辞郎等のWeb辞書で調べて単語の「発音記号」を確認・記入しましょう。
それから音源を聴きながら音声的な特徴(リンキングなどの音声変化)をスクリプトに記入しましょう。
上記のノートでは「リンキング等の音声変化」「強勢位置」「下降調のイントネーション」を記入しています。
スクリプトの内容の正確な確認作業です。
スクリプト内に未習の単語や表現があればALCで調べて意味詳細や用法まで正しくおさえておきましょう。
また、各文の文法的な構造もこの段階で明確にします。
その後、疑問文(または平叙文)と正しい応答のやりとりがどのようなコミュニケーションかを確認してください(特に間接応答の場合は意図をくみ取るようにしましょう)。
今回は以下の応答が正解でした。
Who took the minutes at yesterday’s meeting?
「私は昨日は一日中外出していました(なのでミーティングで誰が議事録を取ったかは知りません)」という意図が込められた間接応答タイプでした。
もっと簡単な直接的な応答であれば、以下のようなものが想定されます。
Peter did.「Peterが議事録を取りました」
最初の発言と正解の選択肢の応答関係がクリアになったら、次に不正解の選択肢がどのようなひっかけ手法かを確認しましょう。
正解を見抜く力に加えて、不正解を見抜く力も磨くことでより解答精度を上げていくことに繋がります。
不正解の選択肢は定番のパターンがあり、基本的には以下のいづれかに当てはまります(稀にどちらでもないものも)。
今回の例文の不正解の選択肢を見てみましょう。
(B) For 20 minutes.「20分間」
この(B)の選択肢は同じ単語(同じ発音)を使った①タイプのひっかけパターンでした。
(C) The item has been deleted from the agenda.「その項目は議題から削除されました」
こちらの(C)の選択肢はmunites「議事録」やmeeting「会議」と関連性を想像させるagenda「議題」というワードを盛り込んだ②タイプのひっかけパターンでした。
こうした不正解選択肢の確認のステップも欠かさず復習に取り入れて下さい。
音を聴きとったうえでその意味処理を素早く行って内容を理解するためには、その文を英語の語順で頭から素早く意味が取れる状態である必要があります。
そのために先ずはスクリプトの文字情報をスピーディに頭から処理していく練習としてスラッシュリーディングを行います。
Who took / the minutes / at yesterday’s meeting? //
基本的には日本語と語順が異なる文型や後置修飾の部分でスラッシュを入れていきましょう。
ただしスラッシュリーディングに慣れてきたらご自身で一度に意味が問題なくとれる範囲で調整してもらってOKです。
スラッシュリーディング初心者の方はこちらのブログでその効果とやり方を確認してください。
TOEICリーディングスピード不足・Part 7色塗りを卒業するための「スラッシュリーディング徹底解説+演習」
スラッシュ箇所を間違えた際に書き直せるように鉛筆での記入がお勧めです。
切ったら、それを使って素早くスラッシュリーディングで意味をとる練習をしましょう。
日本語を口に出さなくてOKなので、頭の中でスラッシュのかたまり単位の意味をイメージしていきましょう。
音源をリスニングしながらそのスピードに合わせてスラッシュで切ったスクリプトのスラッシュリーディングを行いましょう。
音源と同じスピードでスクリプトを頭から英語の語順で理解できる状態を作っておきます。
各文の音源をリスニングした後に(一文終わった後に)音源の音を極力真似てリピーティング音読を行いましょう。
その際に補助として音声変化等のメモを入れたスクリプトを使用してOKです。
スムーズに一文を発音できない場合は以下のポイントに注意して再トライしてください。
スクリプトを補助として使用しながら音源と同じスピードで同時に発音するオーバーラッピングを行いましょう。
音源と同じ発音・同じスピードで行うことがフォーカスポイントです。
スクリプトは見ずに音源に付いていくようにシャドーイング。
まずは音声を正確に再現することに集中して行ってください。
自分の声で音源が聞こえなくなってしまうとシャドーイングしにくいので、ある程度大きなボリュームで音声は再生しましょう。
音声の再現がある程度問題なく低負荷で行えてきた段階で、より意味内容の把握にフォーカスを置いてシャドーイング(こちらももちろんスクリプト無しです)を行っていきましょう。
コンテンツシャドーイングをしようとしてもうまく意味が頭に入ってこない場合は以下の要因が考えられますので、それぞれの箇所に立ち戻って練習してから再トライしましょう。
以上が一連の徹底的な復習手順です。
不明点や最初に前提として挙げたスキルの不足が感じられる方は以下の学習記事も参考にしてみてください。
スピーキング・リスニング力UPのためにマストでおさえるべき「日本人が間違えやすい英語発音」まとめ
TOEICリスニング5カ国のスピーカーの英語発音特徴まとめ(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド)
TOEICリスニング力UPのカギとなる音声変化ルールまとめ(リンキング・同化・脱落)
TOEICリスニングが苦手な方必見 | 音の弱化 ― Reduction(リダクション)とは?
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