2019年8月6日 9:15 PM
TOEICリスニングの会話でよく使われる重要な熟語・慣用表現チャンクフレーズをいくつかまとめてみました。これらのフレーズは単に訳をおさえるだけでなくコミュニケーション上の機能を理解してリスニング時に話の展開を理解することに役立てることが大事です。設問の対象箇所の見極めにも有効ですので、そうした視点で見ていきましょう。
会話でよく使われる「一言言っておくと」、「一応念のため断っておくと」といった意味の表現です。やや控えめな切り出しでその後に「スピーカーが相手に伝えておきたいこと」へと繋げる機能があります。
“Just so you know, the basement parking area has been closed for renovations.”(一言申し上げておきますが、地下のパーキングエリアは改装のために閉鎖されています。)
TOEICリスニングではその後に設問に関わる大事な内容が述べられることも多いので要注意の指標とすると良いと思います。
「あの」、「ねえ」といった意味の表現で、相手の注意を喚起してその後に「新情報」や「提案」などを伝えるときに使用されます。そうして伝えられる内容はやはり設問に関係する重要なものが多いですね。
“You know what, I can go pick you up at the airport tomorrow morning.”(ねえ、明日の朝私があなたを空港に迎えに行ってあげてもいいけど。)
こちらの表現は、「難しい話は抜きにして」という意味で、その後に「本題」へと展開する機能があります。
“Without further ado, let’s go on to the main subject.”(難しい話は抜きにして、主題へ移りましょう。)
「~した方が良いかもしれませんよ」といった意味で、相手の自主性を尊重しながら「提案」するときに使われるフレーズです。
“You might want to check the website before you decide to buy those products.”(それらの製品を買うことを決める前にウェブサイトをチェックした方が良いかもしれませんよ。)
「~してみたら?」という相手の行動に対する「提案」に使われる頻出のフレーズです。What does XXX suggest the man do? といった提案内容を尋ねる設問の解答根拠の部分で使用されることが多いです。
“Why don’t you apply for this job?”(この仕事に応募してみたら?)
上のフレーズからyouの部分がweに代わって「~しませんか?」という自分たちの行動に対する「提案」に使われるフレーズです。
“Why don’t we go to that new Italian restaurant?”(あの新しいイタリアンレストランに行ってみませんか?)
上の2つほど知られていませんが、こちらは「~しましょうか?」、「~しますよ」という自分の行動に関する「提案」・「申し出」に使われるフレーズです。
“Why don’t I drive you to the station?”(駅まで送って行きますよ。)
「申し出」のニュアンスで他によく使われる表現では、”Let me drive you to the station.”や”I’ll drive you to the station.”などもありますね。TOEICリスニングのPart 3/4で「申し出内容」を尋ねている設問 (What does the man/woman offer to do?) ではこうした表現には特に注意して聴くようにしましょう。
「私の知る限りはそういうことはありません」という質問に対する否定の答えの表現です。類似表現で “Not that I’m aware of.” もおさえておきましょう。
“Were there any problems?”(何か問題はありましたか?)
“Not that I know of.”(私の知る限りはありませんでした。)
「~があれば助かる、ありがたい」「~がほしい」というニュアンスのフレーズです。
“I could use your help.”(あなたに手伝ってほしいのですが。)
「たぶん~できるでしょう、~してみるのはどうでしょう」といったやや控えめな「提案」に使われるフレーズです。
“Maybe we could offer discount tickets online.”(オンラインで割引チケットを提供してみるのはどうでしょう。)
「~かどうか確認してみます」という意味のフレーズです。seeの「確かめる、調べる」という用法はこの表現以外でも大切ですので確実におさえておきましょう。
“I’ll see if I can change my schedule.”(私のスケジュールが変更できそうかどうか確認してみます。)
「最初に」という意味の会話でよく使うフレーズで、最初に伝えたい内容の話をスタートする際に使う表現です。
“First off, let’s look at our sales figures last month. “(最初に昨月の売上高を見てみましょう。)
文頭に置いて命令形で使うと「覚えておいてください」・「心に留めておいてください」といった意味になります。その意味の指すように、その後には聞き手が覚えておくべき重要な発言がなされますので、自分が聞き手になったつもりでその後の重要な情報を掴むようにしてください。
“Keep in mind that the meeting with ABC company has been rescheduled.”(ABC社とのミーティングは日程再調整となったことを覚えておいてください。)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。フレーズ表現集は今後も記事を追加していきたいと思いますのでまたぜひチェックしてください。
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