【公式】Rep
account_circle

3月10日のTOEIC公開テストの結果がネットで発表されましたね。今回やや問題が難しかったと思いましたが皆さん結果はいかがでしたでしょうか?ちょうどタイミングが重なりましたが昨日(4/1)は新元号の発表以上にTOEICからのお知らせのメールをドキドキしながら待ち構えていた方も多かったと思います。

Repの受講生の中では今回見事受講2か月目時点での公開テスト受験で175点UP (485→660)を達成された方もいらっしゃいました。ただご本人はまだまだその結果には納得されておらず高い目標に向かって今まで以上に努力されており、3か月受講終了後の次回のテストでは更なる飛躍を期待しています (その後の徹底的な頑張りが結果に大きく表れて3か月受講終了後は485→810と見事325点UPを達成されました!)。

私も若干いつもより難しさを感じましたが無事満点で一安心でした。これからも指導する立場として英語力の保持・向上のためと、TOEIC最新傾向を把握するためにできる限り受験し指導に活かしていきたいと思います。
皆さんも正しいやり方で着実に努力を積み重ねていけば必ずスコアは上がっていきますので4月以降TOEICテスト受験予定の皆さんも引き続きご自身の努力を信じて頑張っていきましょう。

TOEICオーストラリア人スピーカーとオーストラリア英語発音

ところで今回の内容ですが、皆さんご存知の通りTOEICテストのリスニングパートはアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの4か国のスピーカーが担当しており、それぞれの国に特有の発音(訛り: accent)でスピーキングを行っています。
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、比較的最近新しいオーストラリア人のスピーカーが登場しました。その新人のスピーカーは以前よりやや訛りが強くなって聞きづらくなったと感じる方も多いのではないかと思います。私も前からの人と比べて正直だいぶクセが強くなったなと思いました。

ここでは皆さんが一番馴染みのあるアメリカ英語発音とオーストラリア英語発音の差異を確認していきます。実際違いはたくさんありますが特に目立った違いにフォーカスして絞って見ていきます。
比較をもとに話を進めますのでアメリカ英語発音の基礎的な内容を理解されている方向けの内容となります。
よく見かける「音声を聞いて慣れましょう」といった非常にシンプルなアドバイス(笑)ではなく、音声ルールの理解・効果的リスニング学習に役立つ知識を求めている方はぜひご一読ください。

米豪発音の違い1 – Rの発音

まず前提としてオーストラリア英語発音はイギリス英語発音と同じくnon-rhotic (非R性)で、アメリカ発音のようなR性母音(/ər/など)というものがありません。言い換えるとオーストラリア英語発音では音節の最後に来るrや子音の直前にくるrを発音しません。
例えば、”water”、”first”などに入っているrの音を発音しないということです(もちろん”red”などの音節の頭のrは発音します)。
R性母音有無について詳しくはアメリカ・イギリス発音の違いに関するブログ記事でも取り上げているのでそちらも参照してください。

こちらのYouTubeビデオでも2:05からの部分で発音しないrについて触れていますね。

米豪発音の違い2 – 母音

それではアメリカ英語発音とオーストラリア英語発音で最も差が激しく、リスニングを難しくさせている「母音」を詳しく見ていきましょう。先ほど触れたように違いが大きなものに絞ってリストしています。

※オーストラリア英語発音に特有の発音記号
以降の説明にアメリカ英語発音では使われていない見慣れないオーストラリア英語発音特有の発音記号が登場していますので先に簡単にご説明します。

/ʉ/
アメリカ発音の/uː/と同様に唇を円くして舌を上あごにかなり近づけた狭母音ですが/uː/よりも少し前の方(中舌)で短く発音する感じです。

/ɐ/
アメリカ発音の/ɑː/よりも少し前の方(中舌)でやや口を狭めて短く発音する音です。

/oː/ (リンク先のWikipediaページは長母音の記号がない/o/の説明になります) 
下の表にあるようにアメリカ発音の/ɔː/に相当するものですが、音はかなり違います。
アメリカ発音の/ɔː/はいわゆる後舌母音(back vowels)の中でもかなり舌の最高点を下げるので、ざっくり日本語の音を使って説明すると「オ」から後舌部を下げて「ア」に寄せたような音になります。
それに対してオーストラリア発音の/oː/は舌の最高点が高いため、逆に「オ」から後舌部を上げて「ウ」に寄せたような音になります。
後舌母音を舌の最高点が低いものから高いものに並べると以下のようになります。

舌の最高点の位置:低 → 高
米/ɔː/ → 英/ɔː/と日本語の「オ」が同じくらい → 豪/oː/ → 米/ʊ/ → 米/uː/と日本語の「ウ」が同じくらい

下の表に例として挙げた”call”はTOEIC Listening & Reading公式問題集5のリスニング問題でもオーストラリア英語発音で特徴的に発音されていたのでピンとくる方もいるかと思います。

個別音
US AU 単語 US AU
/ɑ/
/ɔ/ lot /ˈlɑt/ /ˈlɔt/
/ɔː/ /oː/ call /ˈkɔːl/ /ˈkoːl/
/eɪ/ /æɪ/ make /ˈmeɪk/ /ˈmæɪk/
/aɪ/ /ɑɪ/* price /ˈpraɪs/ /ˈprɑɪs/
/aʊ/ /æɔ/ how /ˈhaʊ/ /ˈhæɔ/
/oʊ/ /əʉ/ boat /ˈboʊt/ /ˈbəʉt/
/eər/ /eː/ there /ˈðeər/ /ˈðeː/

*/ɑɪ/の後半の音は/e/に近く発音されることが多く、/ɑe/と表記されることも。TOEICのオーストラリア人スピーカーもその傾向が見られ、right /ˈrɑet/のように発音しています。

また、上の表にしたような全般的な特徴ではなく程度の差があるものですが、よく見られる発音で要注意なのが下記3点です。

/ʊə/
アメリカ発音での/ʊər/が序盤で説明した通りオーストラリア発音では/r/の発音をしないので/ʊə/となりますが、多くの場合この音は/oː/と発音されます。
例) sure /ˈʃoː/

例外として代表的なのはtourでそのまま/ˈtʊə/と発音されます。

/ɪə/
こちらもアメリカ発音での/ɪər/から/r/の発音を取った/ɪə/となりますが、更に場合によっては/ɪː/という長母音で発音されることもあります。
例) yearly /ˈjɪːlɪ/

/æ/
こちらも程度は様々ですがいくらかの/æ/を含む単語が/æ/の代わりに/ɐː/を使って発音されることがあります。こちらの代表例はやはり”can’t”ですね。
例) can’t /ˈkɐːnt/

米豪発音の違い3 – 子音

子音に関してアメリカ発音とオーストラリア発音で目立って大きな差はありません。
また個人差はありますが、一般的にアメリカ発音で見られるようなflappingといって、/t/や/d/が母音間にきたとき(下の例の太字部分のように)に「はじき音」として舌を広く使った強めのラ行のような音[ɾ]で発音することが起こります。
例) putting /ˈpʊtɪŋ/, get it /ˈget ɪt/ …etc.

一点、TOEICの現行のオーストラリア人スピーカーの子音の発音の特徴として、アメリカ英語発音での/duː/を/dʒuː/と発音していることがよく見られます。

単語 US AU
reduce /rɪˈduːs/ /rɪˈdʒuːs/

米豪発音の違い4 – 単語

いくつか単語ベースでかなりアメリカ発音と異なるものを挙げておきます。
こちらの2つはアメリカ発音とイギリス発音でも大きく差が出る単語の代表例ですね。

単語 US AU
schedule /ˈskedʒuːl/ /ˈʃedʒuːl/
advertisement /ˌædvərˈtaɪzmənt/ /ədˈvəːtɪsmənt/

次の単語”data”はアメリカ人でも発音の仕方が分かれますがTOEICのアメリカ人スピーカーは/ˈdeɪtə/で発音していることと、一般的に日本人はアメリカ発音としてはこちらの方が馴染みがあると思います。

単語 US AU
data /ˈdeɪtə/ /ˈdɐːtə/

ここまで個別音にフォーカスしてオーストラリア英語発音の特徴をアメリカ英語発音と比較しながら解説してきましたがいかがでしたでしょうか。アメリカ英語発音はだいぶ聴きとれるがオーストラリア英語発音の訛りに苦戦中という方々に少しでもお役に立てれば幸いです。

米豪発音の違い5 – イントネーション

こちらはオーストラリア英語発音全てに当てはまるものではありませんが、該当のTOEICリスニングセクションのオーストラリア人スピーカーは特徴的なイントネーションで発音を行っており、これもリスニングを難しくする一つの要素となっています。
特徴を簡単にまとめると以下のようになります。

①Yes/No疑問文(通常上昇調)を下降調のイントネーションで発音

②Wh-疑問文(通常下降調)を上昇調のイントネーションで発音

必ず上記のようなイントネーションの発音を行っているわけではないですが、まあまあの頻度で行われるので非常に紛らわしいです。
上昇調や下降調などのイントネーションの基礎事項を含めて詳しくはこちらの記事でまとめていますので気になった方はぜひ読んでみてください。

最後に、こうした英語学習記事の更新情報や関連ニュースをチェックしたい方は画面下部のSNSボタンからページのいいねやアカウントのフォローをよろしくお願いします。

福岡のTOEICコーチングスクール【Rep】

筆者が指導を行っている福岡の3ヵ月短期集中型TOEICコーチングスクールRepの授業ではアメリカ発音をベースとしてその他各国の英語の訛りや個別のTOEICスピーカー毎の発音の傾向などにも触れていき、聴き取りの苦手を解消していきます。
また、もちろん英語のリスニング初心者の方に向けては発音の基礎から身につけていただきます。受講生の中には3か月のプログラムを通してTOEICリスニングセクションのスコアを150点以上UP(リーディングセクションを合わせると300点以上UP)された方もいらっしゃいます。

ご自身のキャリアアップに向け大きく英語力やTOEICスコアを伸ばしたいという方はぜひホームページをご覧になってお気軽にお問い合わせください。専門の講師 (TOEIC990点満点・英語教授法修士号取得) と一緒に徹底的に鍛える3か月の短期集中型学習プログラムを準備しております。

また、2019年8月1日より既存の「TOEICコース」に加え「英語基礎力トレーニングコース」を開設しその一つとして「英語発音トレーニングコース」を開講いたします。
TOEICテストに限らず、幅広い英語使用(主にスピーキング・リスニング)において英語の発音能力は大事な基礎となります。トレーニングを通して正しい英語発音を身につけていきたいとお考えの方はぜひこちらのコース詳細をご覧になってください。

最新の記事情報が取得できます

「いいね!」ボタンを押すと、
最新情報がすぐに確認できるようになります。